(2017.11.02)


 旗あげと旗おろし、鉦鼓隊とシタク

 チャランケ祭では参加団体全員で取り組む儀式があります。それが旗あげと旗おろしです。これらは、チャランケ祭の会長である金城吉春の地元で10年に1度行われる、南風原町津嘉山大綱曳きをモデルにしています。

 旗頭を囲んで鉦鼓のリズムに合わせて銅鑼やほら貝、太鼓を叩いて祭りを盛り上げる鉦鼓隊と女性の合唱隊。棒持ち達の行進。そして、東西の大将がそれぞれ一枚の竹で作られた板 ( チナブ ) に乗って登場し、それぞれの意気込みを表現し、皆の士気を高めるシタク ( 支度 ) が行われます。


旗頭

 沖縄では、旗頭に村や地域の人々の思いを込めます。その思いを言葉として旗に記し、その旗を旗持ちが勇壮に舞わせることでその誇りを示します。チャランケ祭でも旗頭は、祭りに関わるすべての人々のシンボルです。私たちは旗頭に気持ちを向けて踊ります。

 旗頭は天からカムイを降ろし、天と地と私たちをつなぎ、祭の場を創り出します。元来、すべての芸能は奉納されるものでした。チャランケ祭では、その原点に立ち返り旗の文字を「奉納」としています。

 また、旗とともにひるがえるアイヌ文様のタペストリーは、アイヌの古布絵作家である宇梶静江さんが自ら制作されたものを、チャランケ祭のために寄贈してくださったものです。このタペストリーは多様な文化を持つ、すべての民族の友愛を象徴しています。私たちの宝物です。

 今年は各参加団体の代表者が旗持ちを務めます。皆で心を一つにして祭を創り出していきたいと思います。

文=宮城整

写真=古賀加奈子(2015)、チャランケ祭実行委員会(2015、2016)

2014年のシタク

*あしびなーにご提供いただいた写真を使用させていただいております。